が、あれ程ダンスを楽しみにしていたくせに、すぐ踊ろうとは云い出さないで、何だかこう、ちょっとの間落ち着かないように、手提げ袋から鏡を出してこっそり顔を直したりして、
「ネクタイが左へ曲っているわよ」
と、内証で私に注意しながら、広場の方を見守っているのでした。
が、あれ程ダンスを楽しみにしていたくせに、すぐ踊ろうとは云い出さないで、何だかこう、ちょっとの間落ち着かないように、手提げ袋から鏡を出してこっそり顔を直したりして、
「ネクタイが左へ曲っているわよ」
と、内証で私に注意しながら、広場の方を見守っているのでした。