「情慾」と云うには余りに神韻漂渺とした、捕捉し難い夢見心地だったでしょう。
それに相手は全然われわれとかけ離れた外人であり、ダンスの教師なのですから、日本人で、帝劇の女優で、おまけに眼もあやな衣裳を纏った綺羅子に比べれば気が楽でした。
然るに綺羅子は、意外なことに、踊って見ると実に軽いものでした。
「情慾」と云うには余りに神韻漂渺とした、捕捉し難い夢見心地だったでしょう。
それに相手は全然われわれとかけ離れた外人であり、ダンスの教師なのですから、日本人で、帝劇の女優で、おまけに眼もあやな衣裳を纏った綺羅子に比べれば気が楽でした。
然るに綺羅子は、意外なことに、踊って見ると実に軽いものでした。