そこへ今夜は大の男が二人も余計殖えたのですから、尚更たまらない人いきれがして、密閉された壁の中は、何だか地震でもありそうな、息の詰まるような蒸し暑さでした。
ときどき熊谷が寝返りを打つと、べっとり汗ばんだ手だの膝だのが互にぬるぬると触りました。
ナオミはと見ると、枕は私の方にありながら、その枕へ片足を載せ、一方の膝を立てて、その足の甲を私の布団の下へ突っ込み、首を浜田の方へかしげて、両手は一杯にひらいたまま、さすがのお転婆もくたびれたものか、好い心持そうに眠っています。
そこへ今夜は大の男が二人も余計殖えたのですから、尚更たまらない人いきれがして、密閉された壁の中は、何だか地震でもありそうな、息の詰まるような蒸し暑さでした。
ときどき熊谷が寝返りを打つと、べっとり汗ばんだ手だの膝だのが互にぬるぬると触りました。
ナオミはと見ると、枕は私の方にありながら、その枕へ片足を載せ、一方の膝を立てて、その足の甲を私の布団の下へ突っ込み、首を浜田の方へかしげて、両手は一杯にひらいたまま、さすがのお転婆もくたびれたものか、好い心持そうに眠っています。