谷崎潤一郎 『痴人の愛』 あの時彼女に出て行かれたらどんなに困ったか知れないのだが、己が困るより彼女の方がもっと困るのだ。 己があっての彼女であって、己の傍を離れたが最後、再び社会のどん底へ落ちてこの世の下積になってしまう。 それが彼女には余程恐ろしいに違いないのだ。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア