木戸口のところで俥を帰して、私は庭から離れ座敷の縁側の方へ行きました。
私の靴の音を聞いてナオミが直ぐにその縁側の障子を明けて出るであろうと予期していたのに、障子の中は明りがかんかん燈っていながら、彼女の居そうなけはいはなく、ひっそりとしているのでした。
「ナオミちゃん、………」
木戸口のところで俥を帰して、私は庭から離れ座敷の縁側の方へ行きました。
私の靴の音を聞いてナオミが直ぐにその縁側の障子を明けて出るであろうと予期していたのに、障子の中は明りがかんかん燈っていながら、彼女の居そうなけはいはなく、ひっそりとしているのでした。
「ナオミちゃん、………」