「ナオミに云わせると、もとは旗本の侍で、自分が生れた時は下二番町の立派な邸に住んでいた。
『奈緒美』と云う名はお祖母さんが附けてくれたんで、そのお祖母さんは鹿鳴館時代にダンスをやったハイカラな人だったと云うんですが、何処まで本当だか分りゃしません。
何しろ家庭が悪かったんです、僕も今になって、しみじみそれを思いますよ」
「ナオミに云わせると、もとは旗本の侍で、自分が生れた時は下二番町の立派な邸に住んでいた。
『奈緒美』と云う名はお祖母さんが附けてくれたんで、そのお祖母さんは鹿鳴館時代にダンスをやったハイカラな人だったと云うんですが、何処まで本当だか分りゃしません。
何しろ家庭が悪かったんです、僕も今になって、しみじみそれを思いますよ」