七月下旬の或る日の夕方、書生の松本文造と山内滋とが薬局の窓の所でこそ/\と話し合つて居る。
二人とも十八九歳の少年で文造の方が一つぐらゐ年長に見える。
滋は色白の髪の毛の濃い可愛らしい顔立ちであるが、服装や態度に不良少年らしい様子があり、話の間にも時々袂から敷島を出して吸つて居る。
七月下旬の或る日の夕方、書生の松本文造と山内滋とが薬局の窓の所でこそ/\と話し合つて居る。
二人とも十八九歳の少年で文造の方が一つぐらゐ年長に見える。
滋は色白の髪の毛の濃い可愛らしい顔立ちであるが、服装や態度に不良少年らしい様子があり、話の間にも時々袂から敷島を出して吸つて居る。