杉と一緒に始めて原田の下宿を訪ねたのは初夏の午過ぎだったが、天井の低い四畳半の部屋へ入ると突然黴の臭がムッと鼻を衝いて、嫌に湿っぽいべと/\の畳が歩く度にミシミシと云った。
そして主人公は汗臭い蒲団の上へ腹這いになり、ギラ/\西日の射し込む窓の障子を立ち上って閉めるのが億劫なのか、座敷の中央に洋傘をさして寝て居た。
爾来三人は肝胆相照して毎日のように此処に集っては Tabaks-Collegium に夜を更かした。
杉と一緒に始めて原田の下宿を訪ねたのは初夏の午過ぎだったが、天井の低い四畳半の部屋へ入ると突然黴の臭がムッと鼻を衝いて、嫌に湿っぽいべと/\の畳が歩く度にミシミシと云った。
そして主人公は汗臭い蒲団の上へ腹這いになり、ギラ/\西日の射し込む窓の障子を立ち上って閉めるのが億劫なのか、座敷の中央に洋傘をさして寝て居た。
爾来三人は肝胆相照して毎日のように此処に集っては Tabaks-Collegium に夜を更かした。