階段から下りて行った親父は啣え楊枝で朝湯に出掛け、十分ばかりで帰って来て朝酒を飲み、遅い/\と云いつゝ朝飯を掻き込んで、そゝくさと逃げるように家を出て行く。
米屋町まではさほど遠くはないのに、いつでも前屈みに地面へ狙いをつけて、両手を化物のようにブラ/\させながら、小刻みの急ぎ足で家から逃げて行く姿の情無さ。
あれでは生涯成金になれそうにもない。
階段から下りて行った親父は啣え楊枝で朝湯に出掛け、十分ばかりで帰って来て朝酒を飲み、遅い/\と云いつゝ朝飯を掻き込んで、そゝくさと逃げるように家を出て行く。
米屋町まではさほど遠くはないのに、いつでも前屈みに地面へ狙いをつけて、両手を化物のようにブラ/\させながら、小刻みの急ぎ足で家から逃げて行く姿の情無さ。
あれでは生涯成金になれそうにもない。