谷崎潤一郎 『阪神見聞録』 そして生後一年ぐらゐの乳呑み兒を頭の上の網棚へ乘つけて、下から笑ひながら見上げてゐた。 「鹽梅やう乘つとる」とか何とか云ひながら。 ――此れなんぞは無邪氣でいいが、前の尾籠な事件と共に、東京の電車や汽車の中では見られない圖である。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア