或る晩梅田で大朝と大毎の夕刊を買つて、阪急に乘つたが、少し酒を飮んでゐたので、乘り込むと直ぐ好い心持ちに居睡つてしまつた。
すると暫く立つてから、「もしもし、もしもし」と、ガンガン云ふ聲で耳元で怒鳴る奴がある。
――多分私は肩を持つて搖すられたやうに記憶してゐる。
或る晩梅田で大朝と大毎の夕刊を買つて、阪急に乘つたが、少し酒を飮んでゐたので、乘り込むと直ぐ好い心持ちに居睡つてしまつた。
すると暫く立つてから、「もしもし、もしもし」と、ガンガン云ふ聲で耳元で怒鳴る奴がある。
――多分私は肩を持つて搖すられたやうに記憶してゐる。