谷崎潤一郎 『母を恋うる記』 折々、田圃の肥料の臭いのようなものが何処からともなく匂って来るのが感ぜられた。 過ぎて来た路を振り返ると、やはり行く手と同じような松の縄手が果てしもなくつづいて居る。 孰方を向いても人家の灯らしいものは一点も認められない。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア