そうしてその電信柱も、あの波の音と同じようにゴウゴウと鳴って居る。
私はしょざいなさに一本の電信柱を追い越すと、今度は次の電信柱を目標にして、一本、二本、三本、………と云う風に数えながら歩いて行くのであった。
三十本、三十一本、三十二本、………五十六本、五十七本、五十八本、………こう云うようにして、私が多分七十本目の電信柱を数えた時分であったろう、遠い街道の彼方に始めて一点の灯影が、ぽつりと見え出したのである。
そうしてその電信柱も、あの波の音と同じようにゴウゴウと鳴って居る。
私はしょざいなさに一本の電信柱を追い越すと、今度は次の電信柱を目標にして、一本、二本、三本、………と云う風に数えながら歩いて行くのであった。
三十本、三十一本、三十二本、………五十六本、五十七本、五十八本、………こう云うようにして、私が多分七十本目の電信柱を数えた時分であったろう、遠い街道の彼方に始めて一点の灯影が、ぽつりと見え出したのである。