谷崎潤一郎 『母を恋うる記』 私は何がなしに嬉しくなって、アーク燈の光の中から暗い方へと、更に勇を鼓して道を急いだ。 五六町ばかり行くうちに、灯はだんだん近くなって来る。 其処には一軒の茅葺の百姓家があって、その家の窓の障子から灯が洩れて来るらしい。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア