其処には二三本の薪がくべてあって、火が蛇の舌のように燃え上る度毎に、お母さんの横顔がほんのりと赤く照って見える。
東京で何不足なく暮していた時分には、ついぞ御飯なぞを炊いたことはなかったのに、さだめしお母さんは辛いことだろう。
………ぶくぶくと綿の這入った汚れた木綿の二子の上に、ぼろぼろになった藍微塵のちゃんちゃんを着ているお母さんの背中は、一生懸命に火を吹いているせいか、傴僂のように円くなっている。
其処には二三本の薪がくべてあって、火が蛇の舌のように燃え上る度毎に、お母さんの横顔がほんのりと赤く照って見える。
東京で何不足なく暮していた時分には、ついぞ御飯なぞを炊いたことはなかったのに、さだめしお母さんは辛いことだろう。
………ぶくぶくと綿の這入った汚れた木綿の二子の上に、ぼろぼろになった藍微塵のちゃんちゃんを着ているお母さんの背中は、一生懸命に火を吹いているせいか、傴僂のように円くなっている。