街道と波打ち際との間には、雪のように真白な砂地が、多分凸凹に起伏しているのであろうけれど、月の光があんまり隈なく照っているために、その凸凹が少しも分らないで唯平べったくなだらかに見える。
その向うは、大空に懸った一輪の明月と地平線の果てまで展開している海との外に、一点の眼を遮るものもない。
先刻松林の奥から見えたのは、ちょうどその月の真下に方って、最も強く光っている部分なのである。
街道と波打ち際との間には、雪のように真白な砂地が、多分凸凹に起伏しているのであろうけれど、月の光があんまり隈なく照っているために、その凸凹が少しも分らないで唯平べったくなだらかに見える。
その向うは、大空に懸った一輪の明月と地平線の果てまで展開している海との外に、一点の眼を遮るものもない。
先刻松林の奥から見えたのは、ちょうどその月の真下に方って、最も強く光っている部分なのである。