遥かな沖の方からか、それとも行くての何本も何本も先の磯馴松の奥の方からか、孰方だかよく分らないが、ふと、私の耳に這入って来た不思議な物の音があった。
或は私の空耳であるかも知れないけれど、兎に角それは三味線の音のようであった。
ふっと跡絶えては又ふっと聞えて来る音色の工合が、どうも三味線に違いない。
遥かな沖の方からか、それとも行くての何本も何本も先の磯馴松の奥の方からか、孰方だかよく分らないが、ふと、私の耳に這入って来た不思議な物の音があった。
或は私の空耳であるかも知れないけれど、兎に角それは三味線の音のようであった。
ふっと跡絶えては又ふっと聞えて来る音色の工合が、どうも三味線に違いない。