谷崎潤一郎 『母を恋うる記』 もう私の跫音は、明かに彼女の耳に聞えているに違いない。 私がうしろにいると知ったら、一遍ぐらい振り向いてもよさそうなものだのに、知らん顔をしているところを見るといよいよ怪しい。 嚇かされてもいい積りで用心して行かないと、どんな目に遇うか分らない。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア