製図用の染料は、自分の好きな色に調合するのが面倒である上に、万一払底した場合、大阪か神戸迄出かけないと、郊外の小さな町などでは、簡単に手に入らない。
山梔の実の乾したのは、何処の薬屋でも売つてゐるから、手に入れるのは容易であり、色もあのまゝで、調合せずに使へるけれども、煎じると云ふ手数があつて、且最大の欠点は褪色し易いことである。
専門家に聞くと、山梔で染めたものは、日光に曝しておいたら一と月も立たぬうちに跡形もなく消えてしまふと云ふ。
製図用の染料は、自分の好きな色に調合するのが面倒である上に、万一払底した場合、大阪か神戸迄出かけないと、郊外の小さな町などでは、簡単に手に入らない。
山梔の実の乾したのは、何処の薬屋でも売つてゐるから、手に入れるのは容易であり、色もあのまゝで、調合せずに使へるけれども、煎じると云ふ手数があつて、且最大の欠点は褪色し易いことである。
専門家に聞くと、山梔で染めたものは、日光に曝しておいたら一と月も立たぬうちに跡形もなく消えてしまふと云ふ。