兎に角われ/\は新旧思想の衝突を口にし、親不孝を売り物にすると云ふ不心得な時代にあつた。
殊に私なぞはその方の音頭取りであつたから、義理にも両親の味方をする訳に行かなかつた。
思へばそれが恒川と私との最後の会見になつた訳だが、その日われ/\はどんなことをしやべり合つたのか、一向取り止めた記憶がない。
兎に角われ/\は新旧思想の衝突を口にし、親不孝を売り物にすると云ふ不心得な時代にあつた。
殊に私なぞはその方の音頭取りであつたから、義理にも両親の味方をする訳に行かなかつた。
思へばそれが恒川と私との最後の会見になつた訳だが、その日われ/\はどんなことをしやべり合つたのか、一向取り止めた記憶がない。