私は彼の批評眼を頼んでゐたゞけに、此の言葉は実に非常な力になつた。
今朝鮮にゐる岸は、もうそんなことを覚えてもゐないであらうが、此の一言は私に唯一の光明を与へた。
私は此の、「小栗風葉ぐらゐ」と云ふ彼の評価をその後も始終忘れずにゐて、「あゝ、ほんたうにさうなれるかなあ」と思ひながらも、それだけを頼みの綱にしてゐた。
私は彼の批評眼を頼んでゐたゞけに、此の言葉は実に非常な力になつた。
今朝鮮にゐる岸は、もうそんなことを覚えてもゐないであらうが、此の一言は私に唯一の光明を与へた。
私は此の、「小栗風葉ぐらゐ」と云ふ彼の評価をその後も始終忘れずにゐて、「あゝ、ほんたうにさうなれるかなあ」と思ひながらも、それだけを頼みの綱にしてゐた。