長田秀雄は私の「刺青」を頻りに褒め上げて、「あののさと云ふ辰巳言葉が気に入つたね、われ/\も一つのさ言葉を使ひやせう」などゝ云つた。
その最中に葭町の藝者と半玉が繰り込んで来た。
生田葵山と恒川陽一郎とが、めい/\半玉を捕虜にして膝の上に乗せながら、乙に澄まして椅子にかけてゐた。
長田秀雄は私の「刺青」を頻りに褒め上げて、「あののさと云ふ辰巳言葉が気に入つたね、われ/\も一つのさ言葉を使ひやせう」などゝ云つた。
その最中に葭町の藝者と半玉が繰り込んで来た。
生田葵山と恒川陽一郎とが、めい/\半玉を捕虜にして膝の上に乗せながら、乙に澄まして椅子にかけてゐた。