此の喧嘩なども吉井に対する氏の嫉妬が多分に原因してゐるので、氏は舞台監督としては第一人者であり、他人の作品のリアレンヂメントは得意であつたが、創作脚本の出来栄えは余り芳しくなかつたものだから、新進戯曲家としての吉井の声名が癪に触つたのに違ひない。
だから「おめへには書けめえ」と云ふ吉井の一言は、痛い所を刺した訳だつた。
それでも吉井のやうにアケスケに喧嘩してしまへば却つて後がサツパリするのだが、私の場合はさうでなかつたゞけに、いつまでも祟つたのである。
此の喧嘩なども吉井に対する氏の嫉妬が多分に原因してゐるので、氏は舞台監督としては第一人者であり、他人の作品のリアレンヂメントは得意であつたが、創作脚本の出来栄えは余り芳しくなかつたものだから、新進戯曲家としての吉井の声名が癪に触つたのに違ひない。
だから「おめへには書けめえ」と云ふ吉井の一言は、痛い所を刺した訳だつた。
それでも吉井のやうにアケスケに喧嘩してしまへば却つて後がサツパリするのだが、私の場合はさうでなかつたゞけに、いつまでも祟つたのである。