何よりもあれ程の才人でありながら、多数を統御する度胸と、落ち着きと、智謀とに欠けてゐた。
氏の生涯を通じて、いつの時代にも多くの乾分や門弟が附いてゐたけれども、その顔ぶれは各時代毎に違つてゐて、終始一貫師事した者は稀であつた。
書生のうちは可愛がつて貰へるが、書生でなくなると疎んぜられるやうになり、入れ代つて新たな書生が門下に集まつた。
何よりもあれ程の才人でありながら、多数を統御する度胸と、落ち着きと、智謀とに欠けてゐた。
氏の生涯を通じて、いつの時代にも多くの乾分や門弟が附いてゐたけれども、その顔ぶれは各時代毎に違つてゐて、終始一貫師事した者は稀であつた。
書生のうちは可愛がつて貰へるが、書生でなくなると疎んぜられるやうになり、入れ代つて新たな書生が門下に集まつた。