さう云ふ点で、弟子から云へば頼みにならない師匠であるが、見様に依つては、氏は後から来る弟子を追ひ越し/\て、常に時代の先頭を切る溌溂たる青年を味方にしてゐたのである。
氏が時代の進運と歩調を合はせて永久に若々しかつた所以は此処にあるのであらう。
若し氏に今少し処世の才があつたならば、松竹や帝劇の重役に納まつて安穏に余生を送つたであらうが、それが出来なかつたのは氏の性格の然らしむる所であると共に、劇壇の進歩のためには却つてそれが仕合はせであつた。
さう云ふ点で、弟子から云へば頼みにならない師匠であるが、見様に依つては、氏は後から来る弟子を追ひ越し/\て、常に時代の先頭を切る溌溂たる青年を味方にしてゐたのである。
氏が時代の進運と歩調を合はせて永久に若々しかつた所以は此処にあるのであらう。
若し氏に今少し処世の才があつたならば、松竹や帝劇の重役に納まつて安穏に余生を送つたであらうが、それが出来なかつたのは氏の性格の然らしむる所であると共に、劇壇の進歩のためには却つてそれが仕合はせであつた。