たゞあの時分は「己は江戸ツ児だ」と云ふ向う意気が邪魔をして、ほんたうに此の土地の人情風俗を理解するまでに至らなかつた、そこが今日の心境とは大分違つてゐるのである。
今、「朱雀日記」を見ると斯うある。
午後二時ごろ、七条停車場に着いて、生れて始めて西京の地を蹈む。
たゞあの時分は「己は江戸ツ児だ」と云ふ向う意気が邪魔をして、ほんたうに此の土地の人情風俗を理解するまでに至らなかつた、そこが今日の心境とは大分違つてゐるのである。
今、「朱雀日記」を見ると斯うある。
午後二時ごろ、七条停車場に着いて、生れて始めて西京の地を蹈む。