外の一人は、黒の縞のお召を着た年増で、此れはなか/\好く喋る」と、「日記」に書いてあるその若い方の藝者の顔は今も尚眼底に残つてゐて、とき/″\想ひ出すことがあるけれども、何と云ふ名の女であつたか「日記」にそれが洩れてゐるのが残念である。
尚又「日記」に依ると、此の時春秋さんは二人の妓の外に万亭の女将を呼んで紹介してくれたとあるが、これは全く記憶がない。
いくら大毎支局長の勢力でも万亭の女将が洋食屋の二階へ呼ばれて来るのは変なやうだから、或は仲居であつたかも知れない。
外の一人は、黒の縞のお召を着た年増で、此れはなか/\好く喋る」と、「日記」に書いてあるその若い方の藝者の顔は今も尚眼底に残つてゐて、とき/″\想ひ出すことがあるけれども、何と云ふ名の女であつたか「日記」にそれが洩れてゐるのが残念である。
尚又「日記」に依ると、此の時春秋さんは二人の妓の外に万亭の女将を呼んで紹介してくれたとあるが、これは全く記憶がない。
いくら大毎支局長の勢力でも万亭の女将が洋食屋の二階へ呼ばれて来るのは変なやうだから、或は仲居であつたかも知れない。