(これは余談であるが、伽羅の匂と云ふものは、あの伽羅蕗を煮る時の匂に何処か似てゐるやうな気がする。
それであの時も、最初は台所の方で伽羅蕗を煮てゐるのかなと、ふとさう思つたくらゐであつた。
さう云つてしまつては折角の伽羅も値打ちがないが、案ずるに伽羅蕗と云ふ名も匂の類似から起つたのではないであらうか)しかしお多佳さんの家で何よりも変つてゐるのは、あの白川の水が床下をちよろ/\流れてゐた風情である。
(これは余談であるが、伽羅の匂と云ふものは、あの伽羅蕗を煮る時の匂に何処か似てゐるやうな気がする。
それであの時も、最初は台所の方で伽羅蕗を煮てゐるのかなと、ふとさう思つたくらゐであつた。
さう云つてしまつては折角の伽羅も値打ちがないが、案ずるに伽羅蕗と云ふ名も匂の類似から起つたのではないであらうか)しかしお多佳さんの家で何よりも変つてゐるのは、あの白川の水が床下をちよろ/\流れてゐた風情である。