谷崎潤一郎 『青春物語』 私は又、彼女や岡本さんたちや幹彦君と俥を連ねて、巨椋堤や槙島のあたりを通つて宇治へ出かけた、あの日のことを想ひ出す。 何でもあれは八重山吹の咲いてゐる頃だつたから、五月に這入つてからであらう。 東京と違つて、上方の五月と云ふとなか/\暑い。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア