そしてほんの初対面の挨拶だけで帰つて行かれたが、そのゝち私は日を改めて岸本さんから招待された。
場所は清水寺の近くの、二年坂の「自楽居」と云ふ家で、私の「刺青」を愛読する舞子や藝者を呼び集めると云ふことであつたが、その女たちの顔は忘れてしまつた。
客は幹彦君と私、主人側には岸本氏の外に加賀正太郎氏が加はつてゐた。
そしてほんの初対面の挨拶だけで帰つて行かれたが、そのゝち私は日を改めて岸本さんから招待された。
場所は清水寺の近くの、二年坂の「自楽居」と云ふ家で、私の「刺青」を愛読する舞子や藝者を呼び集めると云ふことであつたが、その女たちの顔は忘れてしまつた。
客は幹彦君と私、主人側には岸本氏の外に加賀正太郎氏が加はつてゐた。