彼の書く物が幼稚だつたのは時代のせゐで仕方がないとしても、真に傑れた評論家であるなら、幼稚な中にも何か後人を首肯せしめるものがなければならないが、何処にもそんなものは見出だされない。
たゞ、肺病で涙脆い青年の書いた一種の美文と云ふに止まる。
「吾人は須く現代を超越せざるべからず」などゝ云ふ勿体らしい文句も、空疎で何の意味もなく、気障さ加減が鼻持がならない。
彼の書く物が幼稚だつたのは時代のせゐで仕方がないとしても、真に傑れた評論家であるなら、幼稚な中にも何か後人を首肯せしめるものがなければならないが、何処にもそんなものは見出だされない。
たゞ、肺病で涙脆い青年の書いた一種の美文と云ふに止まる。
「吾人は須く現代を超越せざるべからず」などゝ云ふ勿体らしい文句も、空疎で何の意味もなく、気障さ加減が鼻持がならない。