「ふさぎの虫」の物語は、狂人の番をしてゐる男が狂人の言説を尤もだと感じるやうになり、とう/\自分も狂人になつてしまふと云ふ筋であるが、大貫と私とは互に恐怖病を助長させた傾きがあつた。
彼も私も、一人でゐる時より二人でゐる時の方が余計恐怖の発作を感じた。
私の“The Affair of Two Watches”を読んだ方は御承知であらうが、あの中に、杉と云ふ男が金策に窮して一計を案出する所がある。
「ふさぎの虫」の物語は、狂人の番をしてゐる男が狂人の言説を尤もだと感じるやうになり、とう/\自分も狂人になつてしまふと云ふ筋であるが、大貫と私とは互に恐怖病を助長させた傾きがあつた。
彼も私も、一人でゐる時より二人でゐる時の方が余計恐怖の発作を感じた。
私の“The Affair of Two Watches”を読んだ方は御承知であらうが、あの中に、杉と云ふ男が金策に窮して一計を案出する所がある。