谷崎潤一郎 『青春物語』 私は、午後の日盛りに、幹彦君と連れ立つて知恩院の石段を喘ぎ/\上つた苦しさを今も想ひ出す。 あんな僅かな、勾配のなだらかな段々だけれども、あの時の私には実に苦しかつたのである。 と云ふのは、あの石段は非常に幅が広いのである。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア