いつたい関西の人力車は関東のよりも幅が狭く、きやしやに造つてあるので、横に引つくり覆る率は多いやうだが、反つたぐらゐで忽ちうしろへ倒れるなんて、あまりにも車夫が迂濶である。
それにしても当時の私がいかに相撲取りの如く肥満してゐたか、此の一事でも明かで、車夫は梶棒を握つたまゝ宙へ吊し上げられて両足をぶらん/\させてゐた。
何にしても、打つた所が後頭部なので、痛みはそんなでもなかつたが、これは病気によくない結果を及ぼすなと、私は直ぐに神経に病んだ。
いつたい関西の人力車は関東のよりも幅が狭く、きやしやに造つてあるので、横に引つくり覆る率は多いやうだが、反つたぐらゐで忽ちうしろへ倒れるなんて、あまりにも車夫が迂濶である。
それにしても当時の私がいかに相撲取りの如く肥満してゐたか、此の一事でも明かで、車夫は梶棒を握つたまゝ宙へ吊し上げられて両足をぶらん/\させてゐた。
何にしても、打つた所が後頭部なので、痛みはそんなでもなかつたが、これは病気によくない結果を及ぼすなと、私は直ぐに神経に病んだ。