生命の危険、金の工面、徴兵忌避の刑罰の心配、私はそれやこれやのために暗澹たる胸を抱いて遥かに東京の空を慕ひながら、前途に何の希望もなく、明日はどうなると云ふ見込みもなしに、重い足を引き擦り/\炎天の路をテクテク歩いた。
私は絶えず眩暈を感じたり不意に後頭部が痺れて来たりした。
体の中心が取れないので、二三丁毎に立ち止まつては一と息入れた。
生命の危険、金の工面、徴兵忌避の刑罰の心配、私はそれやこれやのために暗澹たる胸を抱いて遥かに東京の空を慕ひながら、前途に何の希望もなく、明日はどうなると云ふ見込みもなしに、重い足を引き擦り/\炎天の路をテクテク歩いた。
私は絶えず眩暈を感じたり不意に後頭部が痺れて来たりした。
体の中心が取れないので、二三丁毎に立ち止まつては一と息入れた。