さう云へば文藝協会が北浜の帝国座へ「マグダ」を持つて来てゐたので、或る晩中井浩水君に連れられて見物に行き、始めて坪内先生にお目に懸つたのがその前後のことだつたから、あれは本当の抱月さんだつたのであらう。
まさか私の疲労した視神経が白日の幻影を見たのではあるまい。
だが、かう云ふ風に書いて行くと際限がないから、結局私がいかにして東京へ帰ることが出来たかを記しておかう。
さう云へば文藝協会が北浜の帝国座へ「マグダ」を持つて来てゐたので、或る晩中井浩水君に連れられて見物に行き、始めて坪内先生にお目に懸つたのがその前後のことだつたから、あれは本当の抱月さんだつたのであらう。
まさか私の疲労した視神経が白日の幻影を見たのではあるまい。
だが、かう云ふ風に書いて行くと際限がないから、結局私がいかにして東京へ帰ることが出来たかを記しておかう。