谷崎潤一郎 『猫と庄造と二人のおんな』 「リリー」 と呼びながら次の一匹を摘まみ上げる。 皿の上には約二寸程の長さの小鰺が十二三匹は載っていた筈だが、恐らく自分が満足に食べたのは三匹か四匹に過ぎまい、あとはスッパスッパ二杯酢の汁をしゃぶるだけで、身はみんなくれてやってしまう。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア