谷崎潤一郎 『猫と庄造と二人のおんな』 「蚊遣線香あれへんのんか。 と、ウロウロその辺を見廻しながら、半分ひとりごとのように云った。 あたりが薄暗くなったので、つい鼻の先の板塀の裾から、蚊がワンワン云って縁側の方へ群がって来る。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア