と、ウロウロその辺を見廻しながら、半分ひとりごとのように云った。
あたりが薄暗くなったので、つい鼻の先の板塀の裾から、蚊がワンワン云って縁側の方へ群がって来る。
少し食い過ぎたと云う恰好でチャブ台の下にうずくまっていたリリーは、自分のことが問題になり出した頃こそこそと庭へ下りて、塀の下をくぐって、何処かへ行ってしまったのが、まるで遠慮でもしたようで可笑しかったが、鱈ふく御馳走になった後では、いつでも一遍すうっと姿を消すのであった。
と、ウロウロその辺を見廻しながら、半分ひとりごとのように云った。
あたりが薄暗くなったので、つい鼻の先の板塀の裾から、蚊がワンワン云って縁側の方へ群がって来る。
少し食い過ぎたと云う恰好でチャブ台の下にうずくまっていたリリーは、自分のことが問題になり出した頃こそこそと庭へ下りて、塀の下をくぐって、何処かへ行ってしまったのが、まるで遠慮でもしたようで可笑しかったが、鱈ふく御馳走になった後では、いつでも一遍すうっと姿を消すのであった。