それでだんだん考えて見たら、成る程あの鰺は姿が小さくて、骨が柔かで、身をむしってやる面倒がなくて、値段のわりに数がある、それに冷めたい料理であるから、毎晩あんな風にして猫に食わせるには最も適している訳で、つまり庄造が好きだと云うのは、猫が好きだと云うことなのである。
此処の家では、亭主が女房の好き嫌いを無視して、猫を中心に晩のお数をきめていたのだ。
そして亭主のためと思って辛抱していた女房は、その実猫のために料理を拵え、猫のお附き合いをさせられていたのだ。
それでだんだん考えて見たら、成る程あの鰺は姿が小さくて、骨が柔かで、身をむしってやる面倒がなくて、値段のわりに数がある、それに冷めたい料理であるから、毎晩あんな風にして猫に食わせるには最も適している訳で、つまり庄造が好きだと云うのは、猫が好きだと云うことなのである。
此処の家では、亭主が女房の好き嫌いを無視して、猫を中心に晩のお数をきめていたのだ。
そして亭主のためと思って辛抱していた女房は、その実猫のために料理を拵え、猫のお附き合いをさせられていたのだ。