夜は姑が気を利かして、自分だけ先に食事を済まして二階へ上ってくれるのだから、福子にしてみればゆっくり水入らずを楽しみたいのに、そこへ猫奴が這入って来て亭主を横取りしてしまう。
好いあんばいに今夜は姿が見えないなと思うと、チャブ台の脚を開く音、皿小鉢のカチャンと云う音を聞いたら直ぐ何処かから帰って来る。
たまに帰らないことがあると、怪しからないのは庄造で、「リリー」「リリー」と大きな声で呼ぶ。
夜は姑が気を利かして、自分だけ先に食事を済まして二階へ上ってくれるのだから、福子にしてみればゆっくり水入らずを楽しみたいのに、そこへ猫奴が這入って来て亭主を横取りしてしまう。
好いあんばいに今夜は姿が見えないなと思うと、チャブ台の脚を開く音、皿小鉢のカチャンと云う音を聞いたら直ぐ何処かから帰って来る。
たまに帰らないことがあると、怪しからないのは庄造で、「リリー」「リリー」と大きな声で呼ぶ。