庄造としては、福子が腹を立てたのは至極尤もなのであるから、イザコザなしに、あっさり彼女の希望を入れて納得してしまえば一番よかった。
そうして意地を通してさえやったら、却って後は機嫌が直って、それには及ばぬと云うことになったかも知れないのに、道理のないところへ道理をつけて、逃げを打った。
これは庄造の悪い癖なので、イヤならイヤときっぱり云ってしまうならいいのだが、なるたけ相手を怒らせないように、追い詰められるまでは瓢箪鯰に受け流していて、土壇場へ来るとヒョイと寝返る。
庄造としては、福子が腹を立てたのは至極尤もなのであるから、イザコザなしに、あっさり彼女の希望を入れて納得してしまえば一番よかった。
そうして意地を通してさえやったら、却って後は機嫌が直って、それには及ばぬと云うことになったかも知れないのに、道理のないところへ道理をつけて、逃げを打った。
これは庄造の悪い癖なので、イヤならイヤときっぱり云ってしまうならいいのだが、なるたけ相手を怒らせないように、追い詰められるまでは瓢箪鯰に受け流していて、土壇場へ来るとヒョイと寝返る。