と云っている隙に、素早く指切りをさせられてしまった。
「お母さん」
それから二三日過ぎた夕方、福子が銭湯へ出かけた留守に、店番をしていた庄造は奥の間へ声をかけながら這入って来ると、自分だけの小さなお膳で食事している母親の側へ、モジモジしながら中腰にかがんだ。
と云っている隙に、素早く指切りをさせられてしまった。
「お母さん」
それから二三日過ぎた夕方、福子が銭湯へ出かけた留守に、店番をしていた庄造は奥の間へ声をかけながら這入って来ると、自分だけの小さなお膳で食事している母親の側へ、モジモジしながら中腰にかがんだ。