「お母さん、ちょっと頼みがありまんねん。
毎朝別に炊いている土鍋の御飯の、お粥のように柔かいのがすっかり冷えてしまったのを茶碗に盛って、塩昆布を載せて食べている母親は、お膳の上へ背を円々と蔽いかぶさるようにしていた。
「あのなあ、福子が急にリリー嫌いや云い出してなあ、品子んとこへ遣ってしまえ云いまんね。
「お母さん、ちょっと頼みがありまんねん。
毎朝別に炊いている土鍋の御飯の、お粥のように柔かいのがすっかり冷えてしまったのを茶碗に盛って、塩昆布を載せて食べている母親は、お膳の上へ背を円々と蔽いかぶさるようにしていた。
「あのなあ、福子が急にリリー嫌いや云い出してなあ、品子んとこへ遣ってしまえ云いまんね。