谷崎潤一郎 『猫と庄造と二人のおんな』 そしてこの迂濶な夫婦は、猫を渡してしまってから、始めて品子のほんとうの腹が分りかけて来たのである。 成る程、リリーを囮に己を呼び寄せようと云う気だったのか。 あの家の近所をうろうろしたら、掴まえて口説き落そうとでも云うのか。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア