品子はさっき、鶏肉の新聞包を預かったことを思い出して、その包のまま通り路へ置いてみたけれども、それには興味を感じないらしく、ちょっと嗅いただけで、振り向きもしない。
そして、バサリ、バサリ、………と、畳の上に無気味な足音をさせながら、一と通り室内捜索をしてしまうと、もう一遍出入口の襖の前へ戻って来て、前脚をかけて開けようとするので、
「リリーや、お前きょうからわての猫になったんやで。
品子はさっき、鶏肉の新聞包を預かったことを思い出して、その包のまま通り路へ置いてみたけれども、それには興味を感じないらしく、ちょっと嗅いただけで、振り向きもしない。
そして、バサリ、バサリ、………と、畳の上に無気味な足音をさせながら、一と通り室内捜索をしてしまうと、もう一遍出入口の襖の前へ戻って来て、前脚をかけて開けようとするので、
「リリーや、お前きょうからわての猫になったんやで。