品子は図らずも、よくこの猫と二人きりで置き去りにされたことがあったのを思い出した。
庄造も、母親も、今津へ出かけたきり帰らないので、一人ぼっちでお茶漬を掻っ込んでいると、その音を聞いてリリーが寄って来る。
ああ、そうだった、御飯をやるのを忘れていたが、お腹が減っているのだろうと、さすがに可哀そうになって、残飯の上に出し雑魚を載せてやると、贅沢な食事に馴れているせいか嬉しそうな顔もしないで、ほんの申訳ぐらいしか食べないものだから、つい腹が立って、折角の愛情も消し飛んでしまう。
品子は図らずも、よくこの猫と二人きりで置き去りにされたことがあったのを思い出した。
庄造も、母親も、今津へ出かけたきり帰らないので、一人ぼっちでお茶漬を掻っ込んでいると、その音を聞いてリリーが寄って来る。
ああ、そうだった、御飯をやるのを忘れていたが、お腹が減っているのだろうと、さすがに可哀そうになって、残飯の上に出し雑魚を載せてやると、贅沢な食事に馴れているせいか嬉しそうな顔もしないで、ほんの申訳ぐらいしか食べないものだから、つい腹が立って、折角の愛情も消し飛んでしまう。