ここにお前のいっち好きなもんあるのんに、これが分らんかいな。
と、此方も依怙地に追いかけて行って、鶏の肉だの牛乳だのを執拗く持ち廻りながら、鼻の先へ擦り着けるようにしてやっても、今日ばかりはその好物の匂にも釣られなかった。
これが全く見も知らぬ人に預けられたと云うのではなし、兎も角も足かけ四年の間同じ屋根の下に住み、同じ竈の御飯をたべて、時にはたった二人ぎりで三日も四日も留守番をさせられた仲であるのに、あんまり無愛想過ぎるではないか。
ここにお前のいっち好きなもんあるのんに、これが分らんかいな。
と、此方も依怙地に追いかけて行って、鶏の肉だの牛乳だのを執拗く持ち廻りながら、鼻の先へ擦り着けるようにしてやっても、今日ばかりはその好物の匂にも釣られなかった。
これが全く見も知らぬ人に預けられたと云うのではなし、兎も角も足かけ四年の間同じ屋根の下に住み、同じ竈の御飯をたべて、時にはたった二人ぎりで三日も四日も留守番をさせられた仲であるのに、あんまり無愛想過ぎるではないか。