でも念のために電燈を付けて見ると、成る程いることはいるけれども、あの、拗ねたようにちぢこまって、円くなっている姿勢が、昼間と少しも変っていないし、食べ物もフンシもそっくりそのまま並んでいるので、又がっかりして明りを消す。
そのうちに漸くとろとろとしかけて、暫くしてから眼を覚ますと、もういつの間にか夜が明けていて、見ればフンシの砂の上に大きな塊が落してあり、牛乳のお皿と御飯のお皿がすっかり平げられているので、しめたと思うとそれが夢だったりするのである。
だが、一匹の猫を手なずけるのは、こんなに骨の折れることなのだろうか。