考えてみれば、自分だって蘆屋の家を出て来た当座は、此処の二階にひとりでしょんぼりしていることがこの上もなく悲しくって、妹夫婦が見ていない時は、毎日毎晩泣いてばかりいたではないか。
自分だって、二日三日は何をする元気もなく、ろくろく物も食べなかったではないか。
そうしてみれば、リリーにしたって蘆屋が恋いしいのは当り前だ。
考えてみれば、自分だって蘆屋の家を出て来た当座は、此処の二階にひとりでしょんぼりしていることがこの上もなく悲しくって、妹夫婦が見ていない時は、毎日毎晩泣いてばかりいたではないか。
自分だって、二日三日は何をする元気もなく、ろくろく物も食べなかったではないか。
そうしてみれば、リリーにしたって蘆屋が恋いしいのは当り前だ。